通貨間の力関係を把握する

2022年7月28日

大きな値動きにはならない通貨ペアは、弱い通貨と弱い通貨の組み合わせとなり、大きな値動きとなる通貨ペアは、弱い通貨と強い通貨の組み合わせとなります。

例えば、一口にドル/ユーロ/ポンド/円/豪..etc売りといっても、どの通貨に対してドル/ユーロ/ポンド/円/豪..etcを売るかによって利益は大きく変わってきます。

外国為替市場では米ドル、円、ユーロが3大通貨であり、この3通貨の力関係を把握しておく事が大切です。

例えば、ドル円が上昇している場合、その要因が円安なのかドル高なのかを考える必要がありますが、それはユーロを交えて考える事で見えてきます。

もし、円安によりドル円が上がっているのであればクロス円を中心に取引する事になるし、ドル高によってドル円が上がっているのであればドルストレートが中心となります。

もし、ドル円上昇の要因がドル高だったとすれば、いくらクロス円を買っていても対ユーロや対豪ドルでは思ったほど円安が進まず、利益はさほど増えないといった事にもなりかねません。

ドル円で円安ドル高が進んでいれば力関係は「米ドル>円」であり、これだけ見ればドル円を買うのが正解です。

しかし、もしもユーロドルのチャートも上昇していて「ユーロ>米ドル」となっていれば、3通貨の力関係は「ユーロ>米ドル>円」となる為、米ドルを買うよりもユーロ円を買った方がより大きな値動きが期待出来るのです。

もし仮に、ドル円では円高ドル安、ユーロ円では円安ユーロ高とバラバラに動いていた場合、ユーロドルを見れば3通貨の力関係が明白になります。

こうした考え方は他の通貨にも応用出来る為、ぜひ覚えておきましょう。

その為、ドル円で円安ドル高が進んでいても同時に豪ドルが対米ドルで安くなっているようであれば豪ドル円はドル円から連想するほどには上がらないという事にもなります。

これまで見てきた様に複数の通貨ペアを見て今はどの通貨がより強く、どの通貨がより弱いのかを考える事で大きな値幅を狙う事が出来るでしょう。