DD方式の特徴とメリット/デメリット

DD方式の特徴

・FXブローカーのディーラーを通して約定させる

・リクオートの可能性がある

・DD方式は国内のFXブローカーが主に取入れている

DD方式のメリット

①レートが安定している

②国内ブローカーの多くはスプレッドが狭い

初めてFXトレードをされる方はDD方式のメリットをしっかりと理解しておきましょう。

そうする事でDD方式とNDD方式のどちらが自分に合っているのかを判断する事ができ、FXブローカーを選ぶ際の基準にもなります。

ここでは国内のFXブローカーがDD方式を取入れている理由とともにDD方式のメリットを2つ解説していきます。

①レートが安定している

FXブローカーによって異なりますが、DD方式を採用する国内FXブローカーの多くは、例えばドル円でスプレッド0.3銭(原則固定)となっています。

それに対し、NDD方式を採用する海外FXブローカーはスプレッドが1.5銭~2.0銭以上となります。

その為、レートの安定性(スプレッドの広がり方)においてはデフォルトでスプレッドが狭いDD方式の方が良いでしょう。

②スプレッドが狭い

国内のFXブローカーは破格の狭スプレッドを実現する為にDD方式を取入れています。

NDD方式のようにスプレッドに利益を求めていたら過酷なスプレッド競争で生き残る事はできません。

その為、国内のFXブローカーは「狭いスプレッドを実現する為にDD方式を取り入れるしかない」という事になりました。

あらゆる通貨ペアで世界最狭スプレッドを実現している国内のFXブローカーですが、これはDD方式だからこそ実現する事ができるメリットだと言えるでしょう。

◆DD方式のデメリット

国内のFXブローカーは破格の狭スプレッドを実現する為にDD方式を取入れていますが、もちろんデメリットもあります。

①約定拒否の危険性がある

②ディーラーの裁量で、スリッページやレート変更が行われる可能性がある

③スキャルピングはできない

それぞれのデメリットの詳細も見ていきましょう。

①約定拒否の可能性がある

DD方式ではトレーダーの利益がFX業者の損失になります。

その為、約定させる事によってFXブローカーが大きな損失を被るような場合にはその約定が拒否されてしまう事もあります。

また、DD方式においてはトレーダーとFXブローカーが利益相反の関係になっている為、約定拒否が行われる可能性は否定できません。

約定できていれば大きな利益を獲得する事ができる場合は、FXブローカーにとっては「約定させてしまったら大きな損失になる」という場合でもあります。

このような場合は約定拒否になってしまう可能性も高くなります。

②ディーラーの裁量でスリッページやレート変更が行われる可能性がある

DD方式ではディーラーの意図が介入する為、レート変更が意図的に行われ、スリッページが起こる可能性があります。

スリッページとは注文を出した価格と実際に成立した価格との差の事です。

その為、取引が完了した際に希望する約定レートと異なるレートだったという事が起こり得ます。

小さな値動きで利益を出そうというタイミングでこのような事が起こってしまうと損益が逆転する場合もあります。

③スキャルピングはできない

DD方式を取り入れているほとんどのFXブローカーがスキャルピングを禁止しています。

スキャルピングとは短期間のうちに連続してトレードを繰り返して取引をする方法です。

ディーラーが取引に介入するDD方式ではスキャルピングによって高回転の売買を行うとディーラーのカバーが間に合わなくなってしまう事があるのです。

以上の事から、FXブローカーに大きな損失が発生する可能性がある為、DD方式を取入れているほとんどのFXブローカーがスキャルピングを禁止しています。

その為、スキャルピングを希望するという人はNDD方式を取入れている海外のFXブローカーに口座を作成しなければなりません。

スプレッドが高くない取引がしたい」「低コストで取引がしたい」という方はDD方式を使い、FXトレードをしてみてはいかがでしょうか?