市場は往々にしてクライマックス/スクイーズを起こしがち。
メイントレンドが進行している時は今回のドル円相場のように「過去最高」「○年ぶりに最高値更新」を毎週のように更新していく事がよくあります。
毎週発表される数字を追いかける必要はないですが、メディアなどで「歴史的円安」「○年ぶりの高水準」といったヘッドラインが出てきたら要注意です。
メイントレンドの方向にポジションが積み上がるとこうしたニュースが出てきて一旦反転する可能性が高まるからです。
基本的に、メイントレンドへの動きが強い時ほどトレンド方向のポジションが積み上がり、その反対方向に置かれたロスカット(損切り注文)がある特定レベルに集中していると利食いや損切りによる巻き返しのカウンターの動きも起こりやすくなります。
買い/売りのポジションが緩やかに解消されていけばいいですが、買い/売りポジションが一斉に決済や損切りされると売り/買い注文が殺到する事になり、一気に下落/上昇の動きとなるのです。
しかも、損切りの場合はトレーダーは自分に不利なレートでも約定させてにいく為、急落/急騰が起こりやすくなります。
大量のロスカットが一斉に発動すると市場は短時間で大きく動きやすい為、このような動きを予測する為には「ロスカットがどこに滞留しているか」を意識する事が非常に大切です。