レンジ戦略というと、よく「レンジ上限で売り、下限で買う」といった逆張りの取引が例に出されます。
レンジの上限に損切りを置く事で損切り幅が明確になり、売りやすく下限でも逆の事が出来るからです。
この場合、最大利益の幅はレンジ幅に限定されています。
上限で売れば下限に近づくにつれて買いが増えて下げにくくなるからです。
一方、レンジブレイクを狙うと利幅はもっと大きくなります。
レンジをブレイクした事でレンジ内取引の損切りを巻き込んでより強い値動きにする事が出来、大きく動き出す可能性が高くなるからです。
そして、そのレンジブレイクが勢いづけばトレンドにもなっていきます。
つまり、レンジブレイクに乗ればトレンドの初動から乗る事が出来るというわけです。
しかも、レンジブレイクより早いタイミングで相場に入る事で方向性さえ合っていればリスクを小さく利益を大きくする事が期待出来ます。
一般的なレンジ戦略といえば、冒頭で「レンジ上限で売り、下限で買う」といった逆張りの取引が王道とお伝えしましたが、値動きの方向性を読むチャート分析の技術があれば上記で提示した様なタイミングでエントリーする事も出来るという事です。
しかし、短い時間軸でのレンジ戦略ではトレーダーの技術習得段階が関係してくる為、初心者の方が安易にやるとやられます。
これはある程度中級者向けの戦略といっていいでしょう。
初心者の方でも実践は出来ますが、まずは基本的なチャート分析やリアルトレードに慣れ、少しずつ自信の持てた人はこのやり方にトライするのをオススメします。