外国為替市場は様々な人が様々な理由で通貨を取引している場です。
そんな外国為替市場の参加者には実需筋と投機筋がいます。
『実需筋』というのは主に企業や事業会社..etc であり、日本の場合、輸出は外貨の売り、輸入は外貨の買いとなって基本的に差益を狙った取引はしないものです。
したがって、買い過ぎたり、あるいは、売り過ぎたりする事はありません。
一方、『投機筋』というのは主に金融機関の機関投資家やファンド..etc であり、全てが為替差益を狙う為の取引です。
したがって、買わなくも良いところを買っていたり、あるいは、売らなくても良いところを売っていたりと相場を大きな資金力で動かし利益を追求します。
国際決済銀行が実施した中央銀行調査によると2001年には恒常為替レート換算で1兆4000億ドルであった外国為替市場での1日当たりの取引高が今年2022年には約7兆5000億ドルにまで増加しました。
その膨大な取引高の多くは実需や長期保有を目的としたものより、主に短期間で買って売ってを繰り返して利益を追求する投機的な目的が大半というデータが出ています。
この事実から1つの教訓が得られます。
つまり、「外国為替市場の取引高の大半を牛耳る投機筋の取引動向を意識しない限り、FXトレードで継続的な利益を上げる事は難しい」という教訓です。
投機的な動きが占める割合はこれから先の未来でも変わらないどころか、さらに増加の一途を辿ると個人的には考えている為、ぜひ、覚えておきましょう。