季節的要因として大きなものに3月があります。
3月は日本の決算期末である為にここでは様々な大口注文が持ち込まれますが、その決算に向けて2〜3月になると輸出企業が海外で稼いだ米ドルを円に両替する事が増える為、実需からの円買い需要が増大します。
この海外へ投資していた資金を自国通貨へと戻す動きを『レパトリエーション』といいます。
また、欧米でも同じような事があり、顕著なのが『月末のユーロ買い』や『ポンド売り』であり、これは英国がEUへの支払いの為の為替取引を月末毎に出す為と言われています。
更に細かいところで言うと時間毎の癖もあるのです。
朝9時55分は日本の銀行がその日の為替レートである仲値を決める時間でありますが、同様の事が夜になるとロンドン市場で『ロンドン・フィキシング』として深夜1時にあります。
特に月末のロンドン・フィキシングでは市場の動向とは関係なく大口の特殊玉が持ち込まれ、それによってオプションのバリアが突破される事も、あるいは、方向感のない不安定な値動きとなる事も多いものです。
その為、月末でトレンドが見えづらい場合はトレードの手を少し休めて新しい月になるのを待ってみる事をオススメします。