4年前に比べると日本のFX取引環境は凄まじく改善されました。
国内FX業者の格差はほとんどなくなり、ドル円0.3銭キャンペーンは既に多くの業者でデフォルトになっています。
また、国内FX業者の多くは顧客との取引にDD方式を採用していますが、最近欧米にならってNDD方式を採用する業者も現れています。
DD方式とはDealing Deskの略称で相対取引、つまりトレーダーとFX業者が1対1で取引を行う方式の事で、OTC取引やMM(マーケットメーク)方式、B Book方式とも呼ばれています。
これに対し、トレーダーからの注文を直接インターバンク市場へ流して取引を行う方式をNDD(No Dealing Desk)といいます。
しかし、DD業者の経営が最狭スプレッドだけで成り立つはずもなく独特の収益システムが用意されています。
DD業者は顧客の注文を呑む事ができる為、その場で顧客同士の注文を相殺したり、小口注文なら一定の量がたまるまでカバーしないのです。
顧客と業者の相対取引が故に
顧客が損すれば損するほど業者は得をする
顧客が得すれば得するほど業者が損をする
という図式が成り立つのがDD方式なのです。
あくまでも個人的な見解ではありますが、個人投資家の90%は3ケ月で証拠金を失い退場するという世間一般のセオリーでは言われている為、そういった新規顧客の注文を呑んでしまっているのかもしれません。
もしそうなら、トータルで負ける人>勝つ人のバランスが崩れない限り、DD業者は凄い錬金術の仕組みを持っているといえます。
しかし、どのカバー先にいつ注文を流すかはディーラー次第な為、どのようにカバーされているかは不透明でありその実態は全くわかっておりません。