FX初心者がドル円がオススメ!

2022年7月23日

FXをやってみたいけど、どの通貨ペアをやればいいのか分からない」と、興味はあるけれど、一歩踏み出せない人は多いものです。

著名人の方や数多くのFXトレード関連の書籍等で「FX初心者はドル円がオススメ」と紹介されています。

今回はその理由を紐解いていきましょう。

1つ目の理由として考えられるのは、ドル円は圧倒的に手数料が安い事が考えられます。

ドル円は手数料が安い

これに勝る説得力はなかなかありません。

海外の証券会社はまた別になってきますが、日本の証券会社で取引する場合、ドル円は圧倒的に手数料が安いのです。

手数料の事をスプレッドというのですが、ドル円は大体0~0.3pips以内に収まっている場合が多いです。

「0の場合もあるの?」と思うかもしれませんが、そういう場合もあります。

では、他の通貨ペアはどうなのでしょうか?

他の通貨ペアは、ドル円に次いで安いユーロドルが0.4pips~で、その他の通貨ペアはもっと高く1pips以上のものもザラにあります。

2つ目の理由としては、ドル円は相場の動きが安定、かつ、値動きがある事でしょう。

円は非常に強い通貨で安定した相場の動きをするのが特徴です。

安定するといってもまったく動かず、相場の参加者が少なかったらそれはそれでトレードにはなりません。

マイナーな通貨ペアの場合は、相場の参加者が少なく相場が動かない為、トレードになりにくいし、国際情勢をもろに影響を受けて急上昇や急下落が起こりがち。

テクニカル分析でトレードする場合、こういった相場は歓迎はされません。

しかし、ドル円は流通量がとても多い為、そういった心配もなく常に動きがあり、かつ、急変動しにくい特徴があるのです。

さて、ここで「流通量が多いなら相場は変動しやすいのではないか?」と、おかしいと思う人もいるかもしれません。

それでもドル円が急激に変動しない理由は、通貨の信頼度が高く大量に変われたり、大量に売られたりする事が少ないからです。

上記の事から、ドル円が安定しており、かつ、値動きがある通貨ペアである事はわかりました。

では、その対局にあり、最も動きやすい代表的な通貨は、ポンドドルなどのポンド絡みです。

ポンドは投資家の為の通貨としてもっとも好まれており、急激な変動が特徴の相場となっています。

次点で、ドルとユーロと続いていきますが、ユーロドル・ユーロ円などもかなり動きやすい相場となっています。

これら紹介した通貨ペアは動きは激しいもののテクニカル分析の範疇でトレードできるものばかりの為、ご安心ください。

本題に戻りますが、ドル円は世界三大市場である東京・ロンドン・ニューヨークのいずれでも動きます。

更に、円絡みの通貨は東京時間であっても大きく動く可能性がある珍しい通貨です。

通常相場が大きく動くのはロンドン時間・ニューヨーク時間の2つなのですが、東京時間は円絡みの通貨ペアが動きやすい為、チャンスが多いです。

とはいえ、朝からトレードする事になる為、人を選ぶ事も事実ではあります。

ドル円は動きが安定している為、手堅い手法を取りやすいのです。

デイトレーダーは波を取る仕事ではあるのですが実際のところ波の予兆を感じ取り、波に乗り切るには一定のスキルと経験はどうしても必要となってきます。

しかし、ドル円は一定の値の間を行ったり来たりする事があり、安定していて、かつ、動きがある為、大きな波の動きをとらえなくても視覚的に分かりやすいトレードができる利点があります。

しかし、そんなドル円も変動しやすい場合もあるので注意です。

基本的にドル円は安定した動きを見せていますが、変動しやすい例外もあります。

もっとも最近の急変動といえば、コロナショックによる相場の急変動で、常識外の動きを1ヶ月にわたって行い、結局その後安定化に向かった経緯があります。

これよりもっとひどいのがリーマンショックで、コロナショックなど非にならない桁違いの大変動が起こり、歴史に刻まれる大きな変動となりました。

これらのショックにより大損をしたトレーダーは多くいるのですがご安心ください。

デイトレードならばこういった不意の相場の変動に耐えれるだけの仕組みを持っています。

リスクを限りなく低い状態で行うのがデイトレードの特徴です。

また、これらの歴史的な相場の変動以外にも相場が変動しやすい時期があります。

主に、夏枯れ相場と正月休みによる相場の変動が挙げられますが、この夏休みと正月休みには注意しなければなりません。

薄商いといって相場の参加者が少なくなり、その分ふとした事で相場が変動しやすくなるのです。

どういう事かというと、相場の参加者が多く流動性があれば一部のトレーダーによる相場の操作がしにくくなりますが、夏休みや正月休みのような薄商い相場では相場の操作がしやすくなり、ふとした出来事で相場が乱高下したりなど荒れやすくなります。

それとは逆に、まったくの無風でまったく動かなくなる場合もあります。

正月休みといえば記憶に新しいのは、2019年1月3日のフラッシュクラッシュで400pipsもの大変動が起こりました。

勿論、逆に稼ぐチャンスでもあるのですが、そういった投機的な思考は基本的にはオススメできません。

長期的な資産の形成としてFXを行い、投機的ではなく投資として着実に資産を積み上げていく事をオススメします。

・まとめ

これまで見てきた通り、ドル円はFX入門として適した通貨ペアです。

FXトレードは怖いものとも考えられがちですが知識を手に入れてきちんと運用していけばむしろ危険が少ない投資なのです。

今回のドル円についてだけでもかなりの特徴があり、それによって取るべき戦略/戦術は変わってくる事は間違いがありません。

何事も知識と経験がものをいうものですが投資であってもそれは同じで、むしろ投資であればこそそれらはとても大切です。

なぜなら、投資の場合は自分の大切なお金が減る事もあり得るからです。

お金を減らすリスクを減らす為なら時間を費やしてスキルを磨いていっても惜しくはないはず。

自分がトレードをする通貨ペア毎の特徴を把握し、自分のトレード手法やスタイルに適合した通貨ペアを見極めましょう。